2023年2月12日 | |||
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銃で撃たれ、仲間にも見捨てられたオリバー少年は、ある屋敷に助けを求めると、そこは押込み強盗に入った家。しかし女主人メイリー夫人と姪のローズは温かく迎え入れます。物語の後半に進むにつれ次第に出生の秘密が明らかになる「オリバー・ツイスト」。180年以上読み継がれている小説ですが、発表された当時はとてもタイムリーな作品だったとか。この小説が連載される3年前、イギリスでは貧しい人たちを保護する「救貧法」が改正され、救貧院が劣悪な環境になっていました。その問題を世に問う社会派の作品でもあったのです。作者ディケンズについては、翻訳を手がけられた唐戸信嘉さんの解説がとても興味深いので、ぜひ読了後にお読みください。 |