2022年11月27日 | |||
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今回は、浦雅春さんの翻訳で読んでいったゴーゴリの『外套』。浦さんの解説によると「ゴーゴリの小説では‘語り’の要素がきわめて大きい」とのこと。そのためかつてロシア文学者の江川卓さんが、ゴーゴリの『外套』を落語に訳したことがあるそうです。そこで浦雅春さんも、今回の『外套』を落語調に翻訳されていて「えー、あるお役所での話でございます・・・」という書き出し。ゴーゴリの小説が、あっという間に身近な世界に感じられます。ちなみにゴーゴリ自身も朗読の名手で、身振り手振りをまじえ声色も変えながら巧みに語ったとか。海外文学の読書は、その翻訳と解説によって、より楽しさが広がっていくことを今回あらためて感じました。 |