2022年10月23日

わかやまけん 『こぐまちゃんおはよう』
『しろくまちゃんのほっとけーき』
(こぐま社)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

1970年に第1作「こぐまちゃんおはよう」が発表され、その後1977年までに出版されたシリーズは全15作。累計発行部数1000万部を超えるロングセラーの絵本です。特に人気が高いのは「しろくまちゃんのほっとけーき」。こぐまちゃんの友達で近所に住む女の子「しろくまちゃん」が、おかあさんと一緒にホットケーキを作るというお話です。よく見ると「こぐまちゃん」も「しろくまちゃん」も左右の耳の大きさが違っています。こうすることで動きが感じられるようになるとか。またギュッと結んだへの字の口は色々な表情にも見えるため、子供たちの想像力が広がります。絵も文章も深く練られたアイデアがいっぱいの「こぐまちゃんえほん」シリーズ。これからも時代を超えて親しまれていくと思います。

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