2022年10月9日

ショーペンハウアー
『読書について』
(光文社古典新訳文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

1788年に生まれたドイツの哲学者ショーペンハウアー。1819年、31歳の時に「意志と表象としての世界」という哲学書を刊行。その24年後に続編。そして1851年には「意志と表象としての世界」の内容を、さらに広めるエッセイ「余禄と補遺」を出版。これが当時ベストセラーになりました。今回取り上げた「読書について」は、この「余禄と補遺」に収録。「知性について」「幸福について」「自殺について」などとともに、読み継がれています。「無知は人間の品位を落とす」「読書とは自分でものを考えず、他人に考えてもらうこと」など辛口の読書論。現代人の私たちが読むと、どんな部分がささるのでしょうか?

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