2022年8月21日

アーサー・ランサム
『ツバメ号とアマゾン号』上巻
(岩波少年文庫)

アーサー・ランサムは、イングランド北部の工業都市リーズで生まれました。お父さんが釣り好きだったことから、休暇のたびに家族みんなで同じイングランド北部にある自然豊かな湖水地方を訪れていたとか。その楽しい記憶がこの童話の創作につながっています。またアーサー・ランサムは、友達の子供たちに小型ヨットの帆走を教えたこともあり、その子供たちのために書いたのが「ツバメ号とアマゾン号」。この童話の中に遠くから見守る大人たちの存在があるのは、ランサムの子供たちへのまなざしなのかもしれません。「ツバメ号とアマゾン号」には11巻の続編があり、シリーズ全12巻は、今も世界中で愛されています。

...前に戻る