2022年5月1日 | |||
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「コンビニ人間」の語り手は、子供の頃から少し変わっていると周囲から思われている「私」。そんな彼女が見つけた居場所が「コンビニ」でした。大学の時アルバイトをはじめ、その初日に「自分が生まれた」と感じ、それから18年、36歳になった今も同じ店で働き続けています。朝、棚にパンを並べ、昼の休憩でコンビニのおにぎりを食べ、自分自身もコンビニの一部であるかのように感じる「私」。しかしそんな彼女の前に現れたのが「白羽」という男。二人はあるきっかけから一緒に暮らすことになるのです。世界の常識に溶け込もうと苦労する「私」の姿をとおして、「普通」とは何かを問う作品。実際に「コンビニ」で働きながら作家活動を続けていた村田沙耶香さんだからこそ書けた小説です。 |