心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
「ちくま文庫」から出版されているシェイクスピア全集。翻訳を手掛けられたのは翻訳家で演劇評論家の松岡和子さんです。はじめてシェイクスピアの作品を訳したのは1993年のこと。「間違いの喜劇」という初期の作品だったそうです。その後「夏の夜の夢」「ロミオとジュリエット」を手掛け、1995年10月、東京・銀座セゾン劇場で上演された「ハムレット」も松岡さんの訳による戯曲です。演出は蜷川幸雄さん、ハムレットは真田広之さん、オフィーリアは松たか子さんという魅力的なキャスト。そしてその時の戯曲が1996年に刊行され、「ちくま文庫」のシェイクスピア全集第1巻となりました。
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