心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
2週にわたって取り上げた宮部みゆきさんの「火車」。1992年に発表され、翌年「山本周五郎賞」を受賞した長編小説です。当時問題になっていたカード破産を題材にした作品。30年たった今あらためて読んでも、ページをめくる手が止まらなくなるミステリーの名作です。休職中の刑事「本間俊介」が、親戚の青年「栗坂和也」に頼まれて、失踪した彼の婚約者「関根彰子」の行方を探します。するとカード破産をした過去を持つ彼女は、実は本物の関根彰子ではなく、別人がなりすましていることがわかってきます。浮かんできた様々な謎を解くために奔走する本間俊介。彰子の本籍がある栃木県宇都宮へ向かいます。
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