野村胡堂の本名は野村長一。明治15年10月15日、岩手県に生まれ、30歳の時に報知新聞に入社。政治部で記者生活をスタートさせます。大正3年の記事で、はじめて「胡堂」のペンネームを使い、さらにその10年後「あらえびす」という名前で音楽コラムの連載を開始。その後、レコードによるクラシック音楽の評論家としての活動もおこない、この分野の草分け的存在になりました。また昭和6年、49歳の時に「銭形平次捕物控」の第一作を発表。それから27年間、この名作時代小説を書き続けています。第一作から今年で90周年。時代を超えて愛されている銭形平次。罪を憎んで人を憎まず。その心意気は、昔も今も多くの人をホロリとさせます。

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