2021年1月3日

宮城道雄
『新編・春の海-宮城道雄随筆集』

(岩波文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

お正月の音楽と言って、まずこの曲が浮かぶ方も多いのではないでしょうか?宮城道雄の「春の海」。箏が奏でる春の海の情景が、新春の雰囲気にぴったり合っています。日本を代表する箏曲家で作曲家でもある宮城道雄。実は随筆も数多く残しているということで、新年第一回の放送は「春の海―宮城道雄随筆集」を取り上げました。これを読むと「春の海」は、瀬戸内海の島々を描いた曲であることがわかります。波の音、鳥の声、船を漕ぐ音のイメージを織り込んで作曲したとか。この随筆集を読みながら、あらためて「春の海」をじっくり聴いてみるのもいいものです。

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