2020年09月27日

いわむらかずお
『14ひきのひっこし』
(童心社)

「14ひきのシリーズ」の作者である絵本作家のいわむらかずおさんは、1975年36歳の時に自然を求めて、出身地の東京から栃木県の益子町に移り住んだそうです。そして自然の中で家族との暮らしを重ねるうちに誕生したのが「14ひきのひっこし」。この絵本の素敵なところは、ページいっぱいに描かれている絵。文字は絵の上にのせず、下に綴られていて、「読者にはまず絵の世界に入ってほしい」といういわむらさんの想いが表されています。栃木県には「いわむらかずお絵本の丘美術館」もあって、絵本の世界とその舞台になっている里山の自然が同時に楽しめるミュージアム。どこかでねずみの家族と出会えそうな世界です。

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