2020年08月30日 | |||
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そして天候が変わったある夜、ベッドに入ったナットは、コツコツ打つ音に気付いて窓を開けます。すると何かが手をかすめ、関節を突き、ナットの皮膚は裂けてしまうのです。それはなんと「鳥」の仕業。そこから次々と「鳥」たちが人間を襲うようになり、その状況にナットはどう立ち向かっていくのでしょうか?サスペンスとしても読みごたえがあり、また鳥の描写が素晴らしい。正確でリアリティがあるからこそ、読者は強い恐怖を感じるのです。ちなみにモーリアというと、以前取り上げた「レベッカ」の作者でもあり、この長編小説もヒッチコックによって映画化されました。名監督にインスピレーションを与えたモーリアという作家。その凄さもあらためて感じます。 |