2020年02月09日 | |||
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女学校を卒業後、林芙美子は岡野軍一を頼って東京に行き、しばらく一緒に暮らすことになります。しかし大学を卒業すると、岡野は因島に帰ってしまい、そこから芙美子の東京での放浪生活がはじまります。女性が仕事を持って自立することが難しい時代。「放浪記」には、それでもなんとか生きていこうとする無名の女性たちの姿が描かれています。林芙美子自身も、出版社に原稿を持って行ってはボツになり、作品を書いても書いてもなかなか認められません。それでも少しずつ作家への道を歩んでいく芙美子。「先輩の作家が泥道をならしてくれたおかげで、今の状況がある」と小川洋子さん。林芙美子をはじめ戦前に頑張った女性たちの存在が、今のような女性が活躍する時代を作ったのかもしれません。 |