2018年6月3日 | |||
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1845年、ロシア地理学協会が創設されて昔話の収集がはじまりました。それを集大成したのがアレクサンドル・アファナーシエフ。彼は語り手から聞き取ったお話にあまり手を入れず、素朴な味わいを残そうと努めたそうです。そして600編以上の昔話を収めた本を出版。それをもとに多くの作家たちがそれぞれの持ち味で、文学的なロシア民話の再話を発表していきました。厳しい寒さが続くロシアの冬は、昔話が語り継がれるのに適した場所でした。職人たちは昔話を聞きながら仕事の手をすすめ、優れた昔話の語り手は仕事を免除されて聞き手の収入から報酬を支払われることもあったそうです。昔話を味わうことでその土地の暮らしや人々の心も感じることができます。 |