2018年1月21日 | |||
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小さな幸せが芽吹くような春、あっという間に訪れる夏の終わり、落葉松の葉で知る秋、そして深く続く雪の冬。伊藤整の詩を読むことで、北海道の人たちのみずみずしい季節との関わりを感じることができます。また収められている116編の詩は17歳から21歳の時の作品です。女性への憧れや恋心、その挫折など少年が持つヒリヒリするような想いも伝わってきます。この詩集が原点となり伊藤整は昭和44年、64歳で亡くなるまで詩や小説、随筆、翻訳など様々な分野で活躍。特にローレンスの「チャタレイ夫人の恋人」の翻訳で知られています。また昭和40年から亡くなるまで、東京・目黒にある「日本近代文学館」の理事長も務めています。 |