2018年1月14日

アガサ・クリスティ
『そして誰もいなくなった』
 (ハヤカワ文庫)

元判事や元警部、退役軍人に体育教師、そして医者など様々な男女10人が、なぜ同じ孤島に招かれたのか?そして招待した人物は誰なのか?謎だらけだからこそ、読者は物語の登場人物たちと一緒に謎の孤島「兵隊島」へと導かれていきます。そして全員が一緒にテーブルを囲んだ最初の夜、みんなが食事にすっかり満足した9時20分、人間の声とは思えないような声が響きこう告げます。「淑女、ならびに紳士のみなさん!お静かに!あなたがたは次にのべる罪状で告発されている・・・」この瞬間、読者は完全にアガサ・クリスティーが作り上げたミステリーの世界に入り込んでいるのです。発表から79年、世界中で読み継がれ、何度読んでも惹きつけられるミステリーの名作です。

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