2017年10月29日 | |||
|
|||
澁澤龍彦と言うとまず浮かぶのが、フランス革命時代の貴族で小説家だった「マルキ・ド・サド」を翻訳したこと。しかしこれが「芸術か猥褻か」ということで裁判に発展していきます。この時の特別弁護人が「遠藤周作」「埴谷雄高」「白井健三」。弁護側証人が「大岡昇平」「吉本隆明」「大江健三郎」と言った錚々たるメンバー。彼の交友関係の広さを物語っています。「三島由紀夫」とは、「サド選集」を刊行する際、序文を依頼したことがきっかけで親交が続き、この他にも、文学、美術、演劇など多くの芸術家が澁澤龍彦の鎌倉の自宅に集まりサロンのようになっていました。1960年代から80年代は様々な分野の芸術が花開いた時代。その中心的存在のひとりが澁澤龍彦でした。 |