2017年10月8日
エドワード・ゴーリー
『うろんな客』
 (河出書房新社)

絵本の作風と同じようにエドワード・ゴーリー自身もどこか謎めいています。毛皮のコートにスニーカー。両手には沢山の指輪をはめ、6匹の猫と暮らしていました。大のバレエ好きで、特に振付師ジョージ・バランシンの熱烈なファン。彼が舞台監督を務めるニューヨーク・シティ・バレエの公演を観るために、バレエシーズンはニューヨークに暮らし、それが終わると親戚のいるケープゴットに移るという生活を繰り返していました。2000年4月、心臓発作のため75歳で亡くなっていますが、亡くなった年に彼の作品は翻訳され日本でも出版されるようになりました。現在では回顧展も開かれるほど人気。彼が残した不思議な世界を絵本と展覧会、両方で味わってみるのもいいものです。

...前に戻る