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森敦 『月山』 （文春文庫） |
1月22日は森敦さんのお誕生日。明治45年1月22日、今から105年前、長崎県でお生まれになりました。学生時代に書いた処女作が菊池寛に認められ、その後も横光利一に師事して22歳の時に「酩酊船（よいどれぶね）」を新聞に連載。若い時からその才能が認められていました。しかしその後、小説を発表することなく、長い間、放浪の旅をされていました。その時に「月山」のふもとにある注蓮寺で冬を越したそうで、その体験をもとに小説「月山」が生まれたと言われています。発表から43年たった今、あらためて読んでも不思議な世界へと導いてくれる小説。普遍的な何かがそこには存在し続けているように感じます。