2016年12月11日

ファラデー
『ろうそくの科学』
 (角川文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

ノーベル医学生理学賞を受賞された大隅良典教授が、子供の頃に夢中になって読んだ本として話題になっている「ロウソクの科学」。イギリスの科学者マイケル・ファラデーが1861年のクリスマス休暇に、ロンドンの王立研究所でおこなった講演を記録したもの。155年たった今も世界中で読み継がれています。「電磁誘導」や「電気分解」の法則、さらにベンゼンという物質を発見したファラデー。彼は科学者として優れていただけでなく、話術も素晴らしかったと言われています。「ロウソクの科学」を読むと、まるで自分の眼の前でファラデーが科学の講演をおこなってくれているかのよう。科学に興味のある人なら引き込まれてしまう内容です。

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