2016年10月2日
バラージュ
『ほんとうの空色』
 (岩波少年文庫)

空を塗るために使おうとしていた「あい色」の絵の具が見つかりません。絵も完成できず、絵の具箱も返せないため窮地に立たされるフェルコー。そこに助けてくれる人が登場します。それは学校の用務員のおじさん。野原の花から絵の具を作ることを教えてくれるのです。その花の名前が「ほんとうの空色」。そして花から作った絵の具で塗った空はなんと不思議。夜になると暗くなり、星が瞬き出したのです。その後、厳しい周囲の大人たちの中で様々な体験をしていくフェルコー。何かと別れ何かと出会い、大人の階段を少しずつのぼっていく少年の成長物語。東欧の国ハンガリーの作家によって描かれた童話をぜひ手にとってみてください。

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