2016年2月14日
馬場のぼる
『11ぴきのねこ』
 (こぐま社)

作者の馬場のぼるさんは、青森県三戸のご出身。子供の頃から絵を描くことが好きだったそうです。戦時中、三戸に疎開されていた児童文学者の白木茂さんと知り合い、戦後、白木さんの紹介で、学習雑誌「小学一年生」に運動会の情景を漫画で発表。それが1949年、馬場のぼるさんが22歳の時でした。その後少年雑誌に「ポストくん」という漫画を連載。大人気となり、当時、手塚治虫さんなど若手人気漫画家たちで「東京児童漫画会」を結成されました。「11ぴきのねこ」は漫画家・馬場のぼるさんだから表現できた絵本。シンプルな絵には躍動感があり、物語のおちには漫画のような面白さがあります。それが長年読み継がれている理由かもしれません。

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