心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
ガーデニングにもぴったりの季節に選んだのは、カレル・チャペックのエッセイ集「園芸家の一年」です。チャペックはチェコ出身の作家で、以前、子犬の成長を綴った「ダーシェンカ」という可愛い本を取り上げたことがあります。彼は1890年生まれ。ジャーナリストとして活躍し、小説、戯曲、童話なども残し、多芸な趣味人としても知られていました。絵や写真、また犬や猫、さらに昆虫も飼育していたとか。そして園芸マニアでもありました。「園芸家の一年」は庭いじりの経験がある人が読むと思わず頷いてしまうエピソードがいっぱい。お兄さんのヨゼフ・チャペックの挿絵とともに園芸家の‘あるある’を愛情たっぷりに描いています。
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