2013年10月27日
『アラジンと魔法のランプ』
 (岩波少年文庫)

「千一夜物語」がヨーロッパで最初に紹介されたのが、フランス人の学者ガランによるもの。1703年から13年にかけて出版され、当時、話題になったそうです。しかし「アラジンと魔法のランプ」は「千一夜物語」のアラビア語の原典には入っていません。実はガランが個人的に収集した話だとも言われています。昔話や民話には、解明されていないことも沢山あります。しかし魅力的なお話だからこそ、何百年もの時を越えて語り継がれてきているのです。自分が死刑にならないために、千夜、お話を作った王妃。このエピソードからも物語を作る力が自分の人生を変えるほど大切だということを感じます。

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