2013年10月27日

『アラジンと魔法のランプ』
 (岩波少年文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

アラブの民衆の間で語り継がれたとされる「アラビアン・ナイト」は、「千一夜物語」とも呼ばれています。死刑の宣告を受けたある王妃が、毎晩一篇ずつ王様のために面白い話を語って死刑を先延ばしにしたとか。こうして千夜続き、結局、王妃は死刑にならずにすみました。そこから「千一夜物語」と呼ばれるようにもなったそうです。「千一夜物語」には長いもの、短いもの、様々なお話が264編おさめられていて、そのひとつが「アラジンと魔法のランプ」。ディズニーでもよく知られているお話ですが、元の物語を読むと舞台や主人公のアラジンのキャラクターなどアニメとは違う部分が沢山あります。

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