2013年10月20日 | |||
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時に毒舌でもある北大路魯山人のエッセイ。それは「文章を格好良く書こうとしていないから」と小川洋子さん。食と料理にだけ目が向いている文章の中に、圧倒されるほどの食への情熱を感じます。また時代を越えて今、私たちが読んでも教えられることも沢山あるエッセイ。「料理は好きで作る以上の名法はない」「味に自信なき者は料理に無駄な手数をかける」「どうしても料理を美味しくつくれない人種がある。私はその人種を知っている。その名を不精者という」などなど。1959年、76歳で亡くなった北大路魯山人。54年たった今もなお「料理の世界」を代表する人物として知られているのは、その情熱の強さが今も語り継がれているからです。 |