2013年09月01日
スティーブンソン
『宝島』
(偕成社文庫)

作者スティーブンソンは、27歳の時にフランスに移り住み、そこでファニー・オズボーンというアメリカ人の女性と知り合い恋に落ちます。当時、彼女は夫と別居中で子供と暮らしていて、彼女の離婚後に二人は再婚。スティーブンソンは義理の息子ロイドとも仲良しで、二人で絵を描くこともあったとか。ある日、ロイドが描いた1枚の島の地図を見て、スティーブンソンは山や入江の名前を書き込み地図の上に「宝島」と記しました。そして「宝島」の物語を作り、息子に読んで聞かせたそうです。優れた児童文学は、作者が自分の子供に作ったものが多く「宝島」もそのひとつ。時代を越えて読み継がれている理由はそこにあるのかもしれません。

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