2013年08月11日
竹山道雄
『ビルマの竪琴』
(新潮文庫)

「ビルマの竪琴」の作者・竹山道雄は、日本を代表するドイツ文学者。ニーチェや「アルプスの少女ハイジ」の翻訳や日本にシュヴァイツァーを紹介した人物としても知られています。彼が書いた唯一の小説が「ビルマの竪琴」。もともと昭和22年3月から1年間「赤とんぼ」という児童雑誌に連載され、昭和23年に本として出版されました。では竹山道雄が「ビルマの竪琴」に込めたのはどんな想いだったのか?彼は先生として多くの教え子たちを戦場に送り出しているのです。その死を弔いたいという願いからこの小説が生まれたのではないでしょうか?その想いは「ビルマの竪琴」の主人公・水島上等兵の姿とも重なります。

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