2013年06月30日
ジョージ・オーウェル
『動物農場』
 (角川文庫)

小説「動物農場」は、20世紀のイソップ物語と呼ばれています。動物を擬人化して教訓や風刺を織り込んだお話。ではジョージ・オーウェルは、この小説で何を風刺したのか?それはロシア革命と当時のソビエト体制でした。衝撃的な内容だったため、当時なかなか出版できなかったと言います。しかし1945年にイギリスで発表されたのをきっかけに話題となりました。イソップのいいところは、どんな時代でも何かを訴える力を持っていること。小説「動物農場」も同じ。今これを読んでも、身近な場所であてはまる部分があるかもしれません。ジョージ・オーウェルは1950年、肺結核が悪化したため46歳で亡くなっています。しかし「動物農場」は、現代のイソップとして読み継がれているのです。

...前に戻る