2013年05月05日

モーリス・ドリュオン
『みどりのゆび』
 (岩波少年文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

フランスの作家モーリス・ドリュオンが1957年に発表した童話「みどりのゆび」。日本でも1965年に出版されて50年近く読み継がれています。物語の主人公はミルポワルという町に住むチトという少年。彼はお父さんとお母さんに愛されて育ちます。8歳まで学校に行かず、お母さんに読み書きや算数を教えてもらっていました。そしてチトには特別な才能がありました。それは植物をイキイキと育てる「みどりのゆび」を持っていること。チトは「みどりのゆび」で町じゅうに花を咲かせます。さらにチトは戦争について考えるようになります。というのもお父さんの仕事が鉄砲の商人だったから。さてチトは戦争を止めるためどんな行動をとったのでしょうか?

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