2013年04月28日
青山潤
『アフリカにょろり旅』
 (講談社文庫)

地球上に生息するウナギは全部で18種類。青山潤さんはその標本を作るため、17種類まで採集することに成功。しかしただひとつアフリカにいる「ラビアータ」だけが見つかりません。それを求めて青山さんは、塚本教授と後輩である渡辺俊さんとアフリカのマラウイ共和国に旅立ちます。その旅の記録を収めた「アフリカにょろり旅」。平成19年に講談社エッセイ賞も受賞しています。この本の中には研究者だからこそ見えてくるアフリカの姿が記録されていて、さらにユーモアもあふれています。読んで楽しく、ウナギについても知ることができるエッセイ。知的探究のため人間はここまで頑張れるのかということも教えてもらえる1冊です。

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