2013年04月21日

『スーホの白い馬』 (福音館書店)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

日本で40年以上読み継がれている「スーホの白い馬」。真っ赤な民族衣装を着た少年が白い子馬を抱いている表紙の絵本です。小学校の教科書にも掲載されているお話なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?この物語はもともとモンゴルの民話。スーホという羊飼いの少年が、地面に倒れている小さな白い馬を見つけました。大切に育てると競馬で1等になるほど強い馬になります。しかし殿様に取られてしまい、結局、馬は亡くなるのです。ひどく悲しんだスーホ。その悲しみの中から「馬頭琴」という楽器が生まれました。「馬頭琴」はモンゴルで馴染みのある楽器。名前の通り一番上に馬の頭の飾りが付いています。

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