2013年03月10日
三浦哲郎
『ユタとふしぎな仲間たち』
 (新潮文庫)

「ユタとふしぎ(不思議)な仲間たち」は、岩手県二戸市にある金田一温泉が舞台になっています。もともと三浦さんは青森県八戸のご出身ですが、戦後、ご家族が八戸から岩手県二戸に移られ、青森から岩手の県境一帯が三浦さんにとってふるさとのような場所。小説「忍ぶ川」で主人公が新婚旅行に出かけた「K温泉」も、実際に三浦さんの新婚旅行先も金田一温泉だったそうです。現在、岩手県二戸周辺には、三浦哲郎さんが文学を目指して1年間暮らしたゆかりの家や、「ユタとふしぎな仲間たち」の座敷わらしたちがオムツの洗濯をした場所、それを乾かしに出かける山のモデルもあって、地元でお願いすれば、ガイドの方に案内していただけるとか。本を持って三浦文学ゆかりの地を訪ねる旅にもぜひお出かけ下さい。

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