2013年02月24日
角野栄子
『魔女の宅急便』
 (福音館文庫)

娘さんが中学校の頃に描いた魔女の絵を見て、「これを主人公に物語を書けば、空を飛ぶ楽しさが味わえるかもしれない。魔女の持っているパワーで楽しい作品が書けるかもしれない」と角野栄子さんは思われたそうです。そこから生まれた「魔女の宅急便」。主人公のキキには、角野さんの娘さんに対する想いが込められているのではないでしょうか?12歳から13歳は悩みも多い年齢。でも羽ばたいてみれば、きっと素敵なことが待っている。勇気を出して自分の力で飛んでほしい。この物語を読むとそんなポジティブな想いを感じます。キキと同年代の人達はもちろん、あらゆる世代に勇気を与えてくれる魔法のような童話です。

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