2013年02月24日

角野栄子
『魔女の宅急便』
 (福音館文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

学校読書調査で4割の子どもたちが読んだことがあると答え、アニメ映画としても大人気。メロディアス・ライブラリーへ沢山のリクエストもいただいている作品「魔女の宅急便」。角野栄子さんが1985年に発表した童話です。物語の主人公は、もうすぐ13歳になるキキ。彼女のとうさんは人間ですが、かあさんは魔女。人間と魔女が結婚をして、生まれた子どもが女の子の場合は、たいてい魔女として生きていくのが普通でした。かあさんから魔法を教えてもらって、13歳の年の満月の夜を選んでひとり立ちするのです。キキもその時がやってきていました。旅立ったキキは、黒猫のジジと一緒にほうきに乗って新しい世界を目指します。

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