2012年12月16日

バージニア・リー・バートン
『ちいさいおうち』
 (岩波書店)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

アメリカの絵本作家バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」。1942年に発表されて、日本では石井桃子さんの翻訳で1954年に出版されています。長年、読み継がれている絵本の名作。子供の頃に読んだ思い出のある方も多いのではないでしょうか?表紙を見ただけで懐かしさが広がります。微笑んでいるような「ちいさいおうち」。その両側に可愛い木。煙突の先には太陽。そして鳥たちが飛んでいます。主人公であるちいさいおうちは、田舎の静かなところに建っています。この家を作った人は、どんなにお金をくれると言われても売ることは出来ない。孫の孫の、そのまた孫の時まで、この家は建っているだろう・・と言っています。ところが・・・。

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