2012年11月18日

ジッド
『狭き門』
 (新潮文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

学生時代、作家の名前や作品のタイトルは習ったけれど、結局、読んだことがない、という文学も多いもの。フランスのノーベル賞作家アンドレ・ジッドの「狭き門」もそのひとつという方もいらっしゃるのではないでしょうか?ジッドは1869年11月22日パリ生まれ。誕生日を前にその代表作を取り上げてみました。厳格なプロテスタントの家庭に育ち、22歳の時にマドレーヌという従姉に求婚。一度は断られますが、26歳で結婚。この恋愛体験と結婚生活が、のちにジッドの創作の大きなテーマとなり、そこから生まれた作品のひとつが、40歳の時に発表した「狭き門」でした。

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