2012年10月21日

カルロ・コッローディ
『ピノッキオの冒険』
 (岩波少年文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

今週は、世界中で知られている物語「ピノッキオの冒険」。ディズニーのアニメ映画として知っているという方も多いでしょう。もともとは、イタリアの作家カルロ・コッローディが130年近く前に発表した物語です。あらためて読んでみるとディズニーの「ピノキオ」とは違う部分も沢山あります。木ぎれでピノッキオを作るジェッペットじいさんの性格やコオロギの存在。また木ぎれをジェッペットじいさんに渡すサクランボ親方という人物も登場。誰もが個性的で、イタリアらしいエピソードも沢山あります。ディズニーで慣れている方は、とまどってしまうかもしれません。しかし読み進めていくと、あらたな魅力にひきつけられます。

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