2012年09月30日
安房直子
『きつねの窓』
 (ポプラポケット文庫)

日本を代表する児童文学者の安房直子さん。1971年に「さんしょっ子」という作品で日本児童文学者協会新人賞を受賞。その4年後に発表したのが「きつねの窓」です。「安房直子さんの童話は、日常生活の中に隠れているドアノブを開けてくれるような作品」と小川洋子さん。そのドアの向こうには何故か死というものを感じる童話でもあります。それが子どもだけでなく、大人にも愛されている理由なのかもしれません。安房直子さんは19年前、50歳で亡くなられていますが、今でも「きつねの窓」は教科書に掲載されていて、子どもたちの心に深く刻まれています。そして大人になっても忘れられない作品のひとつになっているのです。

...前に戻る