2012年08月26日
スウィフト
『ガリヴァー旅行記』
 (岩波少年文庫)

「ガリヴァー旅行記」の作者ジョナサン・スウィフトはアイルランドの作家。首都ダブリンの大学を卒業後、アイルランド国教会の聖職者になりますが、政治に強い関心を持ち続け、教会の職務の傍ら文筆活動にも励みました。そして59歳の時に発表したのが「ガリヴァー旅行記」。この小説を通して、スウィフトは当時の政治のあり方を伝えようとしたのです。また驚くのは物語の中に日本という言葉が登場すること。この本が出版された当時、日本は江戸時代。鎖国をしていた頃ですが、イギリスをはじめヨーロッパに日本という国の存在が知られていたことがわかります。興味のある方は、「ガリヴァー旅行記」の全文が掲載された本で味わってみてはいかがでしょうか?

...前に戻る