2012年07月15日
内田百
『冥途』
 (ちくま文庫)

「後楽園」の次に訪ねたのは、内田百閧フ生家跡。なんと小川洋子さんが子供の頃に住んでいた場所と同じ通りにあるのです。さらに百間の好物だった「大手饅頭伊部屋」に寄り、旭川の土手にある記念碑園を回りました。この土手も小川さんが子供の頃、弟さんと一緒に遊んだ思い出の場所です。内田百閧フ作品にも、よく出てくる土手の風景。そのひとつが「冥途」です。この短編小説に描かれているのは夜の土手。そこには、昼間の明るい土手とはまるで違う時間が広がっています。ちくま文庫の「内田百闖W成」のシリーズ3巻「冥途」もぜひ岡山の旅には持って行きたい1冊。夏休みに岡山を訪ねてみたいという方におすすめです。

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