2012年07月15日

内田百
『冥途』
 (ちくま文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

5周年を記念して小川洋子さんのふるさと岡山からお届けしている「メロディアス・ライブラリー」。先週に引き続き、今週も岡山を代表する文筆家「内田百閨vの特集。岡山県郷土文化財団の主任研究員でいらっしゃる万城あきさんにゆかりの地を案内していただきました。最初に訪ねたのは日本三名園のひとつ「岡山後楽園」。江戸時代、岡山藩の二代藩主だった池田綱政の命により作られた大名庭園です。内田百閧ヘ、随筆「古里を思う」で後楽園の思い出を綴っています。「子供の時から朝は丹頂の鶴のけれい、けれいと鳴きわたる声で目をさました。」とあるように、今も園内には丹頂鶴がいて、私たちが訪れた日にも運良く鳴いてくれました。

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『岡山県郷土文化財団』 http://www.o-bunka.or.jp/