2012年01月29日

三浦綾子『氷点』(上) (角川文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

「メロディアス・ライブラリー」スタート以来、沢山のリクエストをいただいている三浦綾子さんの「氷点」を2週にわたって取り上げます。1964年12月からおよそ1年間、朝日新聞の朝刊に連載され話題となった長編小説。現在、角川文庫から上下巻で出版されています。物語の舞台は、北海道・旭川。病院の院長夫人である辻口夏枝は、夫のもとで働く青年医師・村井に愛を打ち明けられ、自宅で二人きりの時間を持ってしまいます。その間に、3歳の娘ルリ子が誘拐され、無残にも殺されてしまうのです。夏枝と村井の関係を疑った夫・辻口啓造は、妻への復讐のため、ルリ子を殺した犯人の娘を引き取り、養女として育てることにするのです。 ...続きを読む

【三浦綾子記念文学館】
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