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向井万起男『君について行こう ─女房は宇宙をめざす』 （講談社プラスアルファ文庫） |
講談社＋α文庫から上下巻で出版されている「君について行こう」。少し長いエッセイのように感じますが、ページをめくりはじめたら面白くてどんどん読めてしまいます。それは向井万起男さんの文章がとても魅力的だから。「気取らず、おちゃめで、人柄のいい文章」と小川洋子さん。お医者様として論文はたくさん書かれていると思いますが、エッセイという分野でこれほどまでに読者を楽しませることができるのは凄い才能です。現在「宇宙兄弟」という漫画が人気になっていますが、これが生まれたきっかけも向井万起男さんのエッセイ。文庫本の巻末には「私と宇宙兄弟」というあとがきも掲載されているので、そちらもお楽しみに。