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向井万起男『君について行こう ─女房は宇宙をめざす』 （講談社プラスアルファ文庫） |
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。「いい夫婦の日」を前に選んだのは、向井万起男さんのエッセイ「君について行こう」。腫瘍病理の医師として世界の第一人者である向井万起男さん。その奥様は、日本人初の女性宇宙飛行士・向井千秋さんです。このエッセイはお二人の馴れ初めから、千秋さんが宇宙飛行士を目指しその夢を叶えるまでが綴られています。それを読むと、お二人はまさにベストカップル。出会った頃から気の合う先輩・後輩という関係は、結婚されたあとも変わりません。離れて暮らすことも多い中、厳しい訓練に励む千秋さんを見守り続ける万起男さん。だからこそ千秋さんは、宇宙に飛び立つという大きな夢を叶えることができたのです。