2011年10月23日
モーリス・ルブラン
『怪盗紳士』
 (ポプラ文庫クラシック)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

日本はもちろん世界中で人気の高い「怪盗ルパン」シリーズ。この作品がはじめて書かれたのは1905年のこと。その頃まだ小説家としてあまり知られていなかったフランスの作家モーリス・ルブランに、出版社の友人が「悪漢が出るとびきり面白い冒険小説を書いてほしい」と依頼しました。そこで誕生したのがアルセーヌ・ルパン。変装の名人で、大金持ちからのみ盗みを働く神出鬼没な怪盗ルパンです。しかしルブランは当初あまり気が乗らなかったため、最初からルパンが逮捕される物語にしてしまったとか。それが今回とりあげた「怪盗紳士」です。さて捕まってしまったルパンはその後どうなってしまうのでしょうか?

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