2011年10月09日
沢木耕太郎
『敗れざる者たち』
 (文春文庫)

カシアス内藤というボクサーを描いた「クレイになれなかった男」、東京オリンピックで銅メダルに輝いたマラソン選手・円谷幸吉のことを綴った「長距離ランナーの遺書」などスポーツをテーマにしたノンフィクション「敗れざる者たち」。しかしこの本にはスポーツというジャンルを超えた普遍性を感じます。「人生は失敗することのほうが多い。失敗にまみれても敗者にならず、敗れざる者たちになるためにはどうしたらいいかを教えてくれる本」と小川洋子さん。だからこそ出版から35年たっても読み継がれているのではないでしょうか?挫折を感じた時や人生の転機、未来が不安になった時、手にとりたくなる1冊でもあります。

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