2011年07月31日
V.E.フランクル
『それでも人生にイエスと言う』
 (春秋社)

V・E・フランクルの本を心から愛する小川洋子さんは、今回の本「それでも人生にイエスと言う」について「人生という言葉をあらためて考え直すきっかけの1冊」と語っています。強制収容所に入れられた人たちは、家族も肩書もすべてを奪われました。裸になった時、人間はどういう存在なのか。フランクルはまずそこから人生を考えようと試みます。そして導かれたのは「意味ある人生を送れるかどうかは内面にかかっている」という事。この考えは、時代を超えて人生に悩み苦しむ人へのメッセージになるのではないでしょうか?「読むと勇気がわく」というテーマのリクエスト特集、その最後を飾るにふさわしい1冊です。

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