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V.E.フランクル 『それでも人生にイエスと言う』 （春秋社） |
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。7月の「メロディアス・ライブラリー」はリクエスト特集。ラストウィークの1冊は、オーストリアの精神科医V・E・フランクルの講演集「それでも人生にイエスと言う」です。フランクルは、第二次世界大戦中、ナチスによって強制収容所に送られ、奇跡的に生還をはたした人物。その体験を綴った「夜と霧」は以前この番組でも取り上げましたが、今回選んだ「それでも人生にイエスと言う」は、フランクルが強制収容所から解放された翌年、ウィーンの市民大学でおこなった講演を収めたものです。戦後まもない混乱の中、心も体も打ちのめされた状態の精神科医がどんなことを語ったのか。ひとつひとつの言葉に重みがあります。