2011年06月26日
灰谷健次郎『太陽の子』 (角川文庫)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

児童文学の代表作であり、大人が読んでも伝わってくるものが沢山ある灰谷健次郎さんの長編小説「太陽の子」。物語の主人公は、ふうちゃんという小学6年生の女の子です。神戸で「てだのふあ」という琉球料理のお店を営んでいる家庭で育ちました。「てだのふあ」とは、沖縄の言葉で「太陽の子」。まさにふうちゃんは、「てだのふあ」のように明るく育っています。しかし最近、心配なことがあります。それはおとうさんが心の病を患うようになっているからです。「太陽の子」は、1978年に出版されて読み継がれている文学。灰谷健次郎さんは、当時、どんな想いで「太陽の子」を書かれたのでしょうか?

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